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200おせちについて アーカイブ

2009年02月13日

おせちの由来

お正月には、年の神様が来るという言い伝えがあります。年の神様は年神といって、農耕をつかさどる神でもあります。

古来から日本では農耕が中心でしたので、お正月になると各家に年神を迎え、もてなすことによって一年の豊作を祈ったのです。お正月に門松を飾るのは、年神の依代(よりしろ:最初に降りてくる目印)の役割があります。

しめ飾りと輪飾りは、年神が降り立つにふさわしい、はらい清められた聖域を示すものです。そして年神にお供えする食べ物が、床の間などに飾る鏡もちです。

お正月に食べるおせち料理はそもそも、年神に供えるための料理でした。日本では古来より、収穫したものをまず神様にお供えする慣習がありました。

そのお下がりをいただくのを直会(なおらい)といい、神の持つ力をいただくことを意味しました。神への供え物(神饌)は乾物が多いので、そのままでは食べられません。現在のようなおいしいおせち料理は、江戸時代の武家のしきたりが中心になって作られたといわれています。

正月の祝い肴は屠蘇肴とか三つ肴ともいい、普通は数の子・黒豆・ごまめを指します。数の子は卵の数が多いことから子孫繁栄を意味し、黒豆はマメに働けるようにとの願いがこめられています。

田作りとも呼ぶごまめは、田植えの祝い肴に用いられていたことから、それぞれに縁起のよい食べ物とされ、おせち料理には欠かせないものです。おせち料理を食べる風習は、日本人の神々に対する畏れや信仰心の表れともいえるでしょう。

2009年02月15日

鏡もちの由来

鏡もちは、各家にお迎えしている年神にお供えするためのものだといわれています。

鏡もちの丸い形は、鏡を表現したものです。もちを重ねることは魂を重ねることに通じ、その上に橙をのせて「だいだい(代々)」子孫が続きますようにという願いが込められているのです。

飾り方は地方や各家庭によって多少違いますが、基本的には半紙を敷いた三方に裏白(うらじろ)と譲り葉などとともに、大小二つの丸餅を重ねて置き、橙をのせます。

また、地域によっては昆布や伊勢海老、串柿、のし飾りなどをあしらったりもします。裏白は長命、譲り葉には子孫繁栄、昆布には喜ぶ、干し柿には万物をかき集めるなど、それぞれにおめでたい意味があります。

鏡餅は床の間に飾るのが正式な飾り方ですが、現代では床の間がない家やアパート、マンションなどに住んでいる人も多いため、玄関や部屋の棚などに置くケースも増えています。

ちなみに、三方は現代ではほとんど見かけませんので、代わりに塗り盆を使ってもよいでしょう。なお、1月11日はお供えした鏡もちを下げ、汁粉や雑煮にして食べる「鏡開きの日」です。

鏡開きは、お供えのお餅を食べることにより1年間の健康と開運を祈願する行事です。実際にはお餅を「切る」わけですが、縁起を担ぎ開運の意味も込めて「開く」という言葉を使い、「鏡開き」と呼びます。

古来より日本ではどの家でも鏡開きをしていたようですが、最近では柔道や剣道の道場で行われる鏡開きくらいしか目にすることがなくなりました。

お屠蘇の由来

「屠蘇」とは本来、「『蘇』という鬼を屠(ほふ)る(殺す)」ということだと言われています。

「邪を屠(ほふ)り、身体を蘇らせる」という意味からこの名がついたともいわれています。お屠蘇は、弘仁年間(今より千百余年以前)、中国の蘇明が和唐使として来朝のとき伝えたもので、朝廷で天皇四方拝(元旦)の御式後、お酒にこの屠蘇を浸して用いたのが始まりです。

やがて国民もこれにならい、元旦に屠蘇を用いると一年中の邪気を除き、家内健康に幸福を得られるとして、家ごとに必ず屠蘇酒を用いて新年のお祝いの儀式としました。

お屠蘇は、薬局に売っている屠蘇散(さんしょう、ききょう、肉系、ぼうふうなど数種の薬草を調合して絹の袋に入れたもの)を、日本酒かみりんにひたして作ります。お屠蘇の正しい飲み方は、元旦の朝に若水(元旦の早朝に汲んだ水)で身を浄め、初日や神棚、仏壇などを拝んだ後、雑煮を食べる前に飲みます。

その時使用する器は、朱塗りまたは白銀や錫などのお銚子と朱塗りの三段重ねの盃です。飲む順序は一年の無病息災と延命長寿を願うところから、若者の活発な生気にあやかる意味で年少者より順次年長者へと盃をすすめるのが決まりです。

また、正月三が日の間の来客者に対しても、まずお屠蘇をすすめて新年のお祝いの挨拶を交わすのが礼儀とされています。

年々、正月らしさが失われていきますが、私たち日本人が伝えてきたお屠蘇の習慣は、家族の健康と精神的な絆を保つうえでぜひ後世に残したい行事の一つです。

2009年02月16日

おせちに使われる食材のいわれ

おせちには様々な食材が使われますね。ご存じの方も多いと思いますが、その一つ一つに意味が込められています。そんなおせちのいわれをちょっとご紹介したいと思います。

【昆布巻】
昆布は「喜ぶ」につながります。家族が笑顔で喜ぶ!一年中笑顔で暮らせますように。また、巻は「結び」を意味しているそうです。

【黒豆】
おせちに欠かせない黒豆。その黒豆は、まめ(豆)に暮らせるようにという願いがこめられています。コツコツとマメが一番!?

【栗きんとん】
女性が大好きな栗きんとん!栗きんとんはその見た目(小判に似ている?)通りにお金が貯まるようにとの願いが込められています。だからって欲張って一杯食べるとお腹を壊しますよ!

【数の子】
数の子はご存じのように子宝祈願、子孫繁栄の象徴です。昔は結婚したての夫婦が良く食べさせられた(?)ものです。

【紅白なます】
見た目そのものもがお目出度い食品の一つが紅白なます。人参と大根で紅白のおめでたい色を表すと共に平和への願いがこめられているそうです。

【かまぼこ】
重箱に紅白に並んだかまぼこは見た目も奇麗です。このかまぼこの色にも意味があって、赤は魔よけ、白は清浄を意味しているそうです。

【海老】
海老が入るだけでお重もかなり豪華なイメージになりますね。この海老ですが、見た目そのままに老人を意味しています。老人に例えることで長寿の願いが込められています。

【れんこん】
おせちの中では脇役のイメージがあるれんこんですが、穴が一杯空いているところから将来の見通しが良くなるようにという願いがこめられているそうです。

おせちの詰め方のしきたり

おせちと言えば重箱が欠かせませんよね。重箱の中に整然と並べられたお料理の数々。ちょっと箸を付けるのもためらわれる位奇麗なものです。この重箱、外が黒、中が朱塗りのものが正式なものだと言う事です。

さらにこの重箱におせち料理を詰めるのにもしきたりがあるのをご存じでしょうか?ちなみに各お料理の詰め方はお重の上から順番に、

一の重:口取り
二の重:焼き物
三の重:煮物
与の重:酢の物

という内容になります。
各お料理にはそれぞれ謂れがあり、栗きんとんなら財産が貯まるように、数の子なら子孫繁栄、昆布巻きなら喜び(幸せ)を招くとされています。

このお料理ですがお重に詰める際には3・5・7のように奇数で揃えるのがしきたりとなっています。例えば、一の重であれば黒豆や数の子、かまぼこなどを奇数になるように彩りよく詰めていきます。

特に一の重は最初に開けられるお重になりますから、見た目も綺麗に揃えたいですね。同様に二の重はぶりや海老などの焼き物を同じように詰めていきます。三の重はれんこんや高野豆腐、昆布巻き、さやえんどうなどを詰めます。

以前は七草までおせち料理を食べたものですが、現在では正月三が日に食べる分位を作る家庭が多いようです。

また、時代とともにおせちの内容も変わってきて、洋風おせち、中華おせちというのも人気になっているようです。最近では各地方の豪華食材を詰めた豪華おせちなども販売されています。

2009年02月17日

飾り切りの切り方

おせちの素材もちょっと手を加えることでぐっと見た目も良く、豪華になるものです。たとえばちょっと切り方を工夫してみるのも良いでしょう。ここではそんな飾り切りを紹介してみます。

【矢羽根れんこん】
ちょっと脇役のイメージの強いれんこんですが、矢の羽根のような形に切りそろえます。これは神社に奉納する破魔矢をイメージしており、邪気を払い無病息災を願うことからきています。切り方はまずれんこんを斜め切りし、半分に切ります。切り口の穴を合わせて重ね、外側を切り落とし、中央に切った切り口を上にします。

【梅型にんじん】
にんじんを梅の花に見立てた切り方です。お正月といえば松竹梅。そのお目出度い花の一つである梅の花のようににんじんを切ります。まず人参は1cmほどの厚さに切ってから切りそろえます。花びらのくぼみから中心まで切れ目を入れ、切れ目の右の花びらの中央から、切れ目に向かって斜めにそいで切り落とすと梅の花のような形になります。

【手綱こんにゃく】
普通に煮物を作る際もこんにゃくをこのように馬の手綱をイメージして切りそろえることはあると思います。元々馬は日本人の生活に密着した動物でした。馬のように新しい年も駆け抜けろという意味があるのかもしれませんね。こんにゃくを短冊に切り、片方の端を切り目にくぐらせて手綱の形にします。

この他にも様々な切り方がありますので、ひと工夫してみてはいかがでしょうか。よりおせち料理が引き立つと思いますよ。

代表的なおせち料理

黒豆の黒色は、邪気を払い不老長寿をもたらす色として使われます。黒は健康を表し、まめに暮らせるようにという意味があります。

数の子はニシンの子、ニシンは古語で「かど」と呼ばれました。このカドの子がなまって「数の子」となったといわれています。子孫繁栄の縁起言葉から正月料理の祝肴となりました。

田作りは小さくても尾頭付きで、豊年、健康、家内安全の祈りを込めた料理です。田作りはカタクチイワシの稚魚を素干しにしたものでゴマメともいいます。

昆布巻に使われる昆布は「養老昆布」と書いて「よろこぶ」と読ませ、不老長寿とお祝いの縁起物として広く用いられました。古くは広布(ヒロメ)と呼んで、音読にしてコンブといいます。

ヒロメとコンブで「喜びを広める」という語呂合わせでもあります。また昆布は北国の蝦夷地に多く産出するので夷子布(エビスメ)とも呼ばれ、これを七福神の恵比寿にかけて縁起の良い食べ物とされました。

栗きんとんは黄金の塊を意味し、商売繁盛、金運をもたらすとされました。栗きんとんは中国から渡ってきた唐菓子に由来しますが、現在のようなおせち料理や懐石料理に使われるようになったのは江戸時代の末期になってからです。

はぜ甘露煮に使われるはぜは全国各地に生息し、成長が早く、すばしこい魚です。餌を発見すれば必ず腹におさめてしまう習性があることから、「すばやく目標を達成させる」と縁起を担いで甘露煮を用意するようになりました。

お多福豆は、福を招来するという縁起の良い食べ物で、祝い事に広く用いられます。大きな粒がふくよかなお多福顔に似ていることから、こう呼ばれるようになりました。

蒲鉾は形が日の出に似ていることから祝膳に使われるようになりました。赤は邪気を払い、白は清らかな心を意味します。

伊達巻はおしゃれものという意味から華やかさを象徴、あるいは巻物なので文化や勤勉を意味するともいわれています。

橙(だいだい)は、代々家が続くという縁起から正月の鏡餅に飾られます。橙の実は赤みを帯びて完熟しても落ちずに、次の年には新しい実が生まれ、復旧再生を繰り返して代々実ることから長寿と親子代々のめでたいものとされました。

2009年02月19日

代表的なおせち料理の作り方1

昆布巻は、昆布で魚を巻いて煮含めた料理です。まず、上質の昆布を水に浸して柔らかくして、適当な大きさに切ります。

小さいハゼ、身欠きにしん、フナ、モロコなど好みの材料を昆布で巻き、かんぴょうか竹の皮で結んで開かないようにします。

これを敷きざるか竹の皮を敷いた深鍋の中に並べ、水をたっぷり入れてサンザシか番茶の薄汁を加え、中火と弱火でゆっくり煮ます。

この下煮した昆布巻きを、さらにみりん、砂糖、しょうゆで味つけして煮上げます。正月料理にはかならず昆布巻きを用いますが、これは「喜ぶ」ということばの縁起からきたものです。

<作り方>
1.カンピョウは水で濡らしたら塩を適量をふりかけてやさしくもむ。水ですすいで水に浸け5分ほど置く。ザルにあげて丁寧に絞り、15~20cmの長さに切っておく。

2.早煮昆布をボウルなどに入れて多めの水に浸す。15分位でザルにあげる。戻し汁はあとで使うのでとっておく。

3.鶏肉を親指くらいの太さの棒状に切る。これを昆布の中心にして巻くので、できるだけ長くなるように切る。

4.2の早煮昆布を2枚重ねて上の昆布を少し手前にずらす。3の鶏肉を中心にして、2枚の昆布を巻いていく。

田作(たづくり、たつくり)は、カタクチイワシの幼魚の乾燥品、およびそれを調理した料理の名称です。

別名、ごまめ(五万米、古女)ともいいます。乾燥させた小魚を乾煎りし、冷ましてから醤油、みりん、砂糖、赤唐辛子を少量、これを煮詰めた液で絡めて作ります。

たつくりは、正月のおせち料理、特に関東風の祝い肴三種として欠かせないもののひとつです。たつくりは、田畑の高級肥料としてイワシが使われていたことから豊作を願って食べられました。別名のごまめ(五万米)はイワシを肥料とすると米が豊作となったことからこの名がついたともいわれます。

<作り方>
1.たつくりは、カタクチイワシの形の悪いものを取り除きながら、大きいものと小さいものに分ける。

2.カタクチイワシを大きさ別にからいりする。こうすると、均一にいり上がる。鍋から出して、少し冷めたところを折ってみて、ポキッと折れるのが目安。

3.小鍋に醤油と砂糖を入れ、ひと煮立ちさせて火を止める。

4.火を止めてから、いったたつくりを和える。

2009年02月20日

代表的なおせち料理の作り方2

栗きんとんは、もともと岐阜県東濃地方の郷土菓子でした。中津川市の川上屋と、すやの栗きんとんが特に有名です。

シバグリは、果肉を新鮮に保つため、3℃の低温で貯蔵しておきます。毎日必要量を取り出してゆで、竹べらで実をほじくり出して裏漉(うらご)しにかけます。これに和三盆を加えて炊き、さらに裏漉しします。これを寄せて形を整えれば、いわゆるきんとんのできあがりです。

<作り方>
1.さつま芋は厚めに皮をむき、7~8mm厚さの輪切りにする。これを水にさらしたのち、水(5カップ)に2~3時間つけてアクを抜く。

2.(1)を水洗いをして鍋に入れ、つぶしたくちなしの実を入れて加え、水をヒタヒタに加えてさつま芋がやわらかくなるまで煮る。

3.(2)に砂糖を1/3量加え、水分がヒタヒタになるまでさらに煮る。

4.(3)のさつま芋だけをミキサー(まわるくらいに煮汁を加える)またはフードカッターにかけてなめらかにする。

5.(4)を再び鍋に入れ、残りの砂糖と塩を加え、木じゃくしで混ぜながら好みの固さに練る。

6.最後に栗とみりんを加えてひと練りし、バットなどに広げて冷ます。

黒豆は主に煮豆として食べる料理ですが、正月料理(おせち料理)には欠かせないものとされています。

これは一年をまめに(活発に)過ごせるようにという験担ぎです。家庭料理の研究家土井勝氏が15年がかりで編み出した黒豆を簡単に煮上げる方法もあり、この方法で黒豆を煮る家庭もふえています。

土井式は、なべに分量の熱湯と調味料、重曹を合わせたところに洗った黒豆と釘を入れて数時間放置し、そのあと一旦煮立て、煮立ったらあくを丁寧に取って弱火でことこと煮詰め、煮あがったらなべのままおいてゆっくり味を含ませるというものです。

<作り方>
1.黒豆は水洗いした後、水気をとってからフライパンで軽く炒り、冷ましておく。

2.青じそはせん切りにしておく。

3.炊飯器にといだ米と1.を入れて混ぜ、水を適量加えて梅干をのせて炊く。

4.炊きあがったら、梅干を取り出し果肉をみじん切りにする。

5.ごはんにちりめんじゃこを和え、器に盛り、みじん切りにした梅干と青じそを添えてできあがり。

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